横浜トリエンナーレ

11/30、最終日に行って来た。
時間の関係で新港ピアとバンクアートの2会場のみ見てまわる。

現代アートはちっとも分からないと再認識した。
でも分かる必要もないとも思うし、
そういう拘束力がないところがよかったりもするし、
少し物足りなくもあり、
おかげで疲れることなく、久しぶりに何も考えずに、
休日らしい休日を過ごせた。天気もよかった。




最終日ということもあり、非常に混んでいた。
新港ピアは動線の処理がうまくいってなくて、展示ブースの入り口付近で人が詰まってしまっているところが多かった。楽しかったけど。
たぶんどの会場もこの日は混んでいたんだろう。
アートを見る場も、これだけの人が押し寄せると、
まるでスーパーマーケットのようで、
美術作品が商品のように映った。まぁしょうがない。

バンクアートではグロテスクな展示に言葉を失った。
ああいうのもアートというのだろうか。
衝撃だった。頭から離れない。





同じくバンクアートでの西田司+藤村龍至展を見た。
展示はあまりゆっくり見れなかったけれど、山本理顕さんを交えたシンポジウムは
なかなかおもしろかった。
藤村さんを生で見たのは初めてだった。
雑誌やブログでの印象ではかなりの論客で、もっとがつがつ主張する人なのかと思いきや、
実際に見るととても繊細な印象で、声も張ってないし、静かに語る感じだった。
でもそれは本当に言いたいところを強調するための布石であり、
シンポジウムが終わった頃には想像以上に熱い人だという印象に変わった。
論点が不透明になりかけたときなどは会場の空気を読んで、議論を整理したりと
非常に難しいことを話していながらも、全体の主旨は理解できるシンポジウムだった。
人に自らの主張を丁寧に説明するときにどういう態度で臨めばいいか学べた気がする。






横浜は素敵な街だ。
いい具合に都会だ。都会なんだけど、都会過ぎない。オープンスペースがたくさんあり、
足を休める場所が建物以外にもたくさんある。
昼間とは打って変わって、夜は美しい夜景が見れ、本当に素敵な街だと改めて思った。